派遣営業マンで辛かったこと(デメリット)


こんにちは、ぱすた(派遣営業4年経験)です。
昨日は「派遣営業マンで楽しかったこと(メリット)」を紹介したので、
今日は「派遣営業マンで辛かったこと(デメリット)」を紹介します。

 

1、やる仕事の種類が多い
1つの作業をコツコツこなすというよりも、幅広い仕事をすることが求められます。
新規開拓のテレアポや商談はもちろん、求人を作ったりスタッフの相談に乗ったり、
はたまたそれらが一息ついたかと思いきやたんまり事務処理作業も待っています。

なので、とにかく優先順位をつけながら

スケジュール調整を柔軟に行うスキルが必要です。

2つ以上のことを同時並行しながら進めることが苦手なタイプには絶対に向きません。

 

2、体力的にしんどい
先に述べた通り、幅広い仕事をこなさなくてはならないのでどうしても長時間労働になりがちです。その上、営業なのでお客様先への外出があります。外に出れることは気分転換にもなるので大きなメリットですが当然、仕事で出歩くので自分のペースで移動できる日々ばかりではありません。

アポイントが7~8件詰まり、文字通り走って移動する!なんてことも珍しくありませんでした。

 

夏場は熱い中スーツで歩き回るので、正直地獄です。
私は技術系の派遣営業だったので、駅から徒歩20分みたいな工場のお客様先に訪問することもありこればっかりは骨が折れました。

※筆者は都市部の会社だったので、社用車はなく公共交通機関での営業でした。
 車での移動がある営業であれば、少し違うかもしれませんね。


3、新規開拓営業、テレアポ長時間労働化しやすくしんどい
派遣営業とほぼ切っても切り離せないもの、それは新規開拓営業です。
大体が顧客獲得の為に、テレアポや飛び込みでアポイントのお願いをします。
これは中々不確実性の強い作業です。当然個人のテクニックの差もありますが、
成果が出るか出ないかは電話をかけた相手の都合や気分で決まります。
1日60件かけても1件もアポイントがとれない日もあります。
ただ、その日の目標は最低でも3件アポを取らないといけない、となれば
永遠電話をかけ続けるはめになります。目標値を達成する為に不確実性の強い作業を続けると、必然的に労働時間が長引き、中々帰れない…。こんなことはザラにありました。新規開拓は不確実性が強いので、労働時間が長時間化しやすいです。

 

ただ、やっぱりアポイントを取るコツはあって
自分も作戦通り、狙っていたお客様のアポイントが取れた時は、嬉しいです。
更に契約までこぎつけられると喜びもひとしおですけどね。
自分でやり遂げた仕事だ!という達成感を得れます。

※昨今は働き方改革!が掲げられているので
 テレアポや飛び込みは営業手法として古いと言われてもいます。
 インターネットでのPRを工夫し、反響営業を増やす取り組みをしているような、

 先見性のある会社への応募をおすすめします!


4、個人数字主義故のプレッシャーがある
派遣営業の評価は個人数字が大きく占められます。
その為、当たり前ですが個人の数字がノルマに達していないと社内での居心地が悪いです。私が入社したての頃は、まだ社内に「成績ランキング」がありました。
そこで全営業社員の順位が毎月メールで配信されていました。
それを気にする人、気にしない人はそれぞれだと思いますが
明らかに自分が下から数えた方が早い順位だと、大きなプレッシャーを受けます。

 

また、これは上司にもよりますが、成績があまりにも悪いと怒鳴られている社員もいました。人材会社はまだまだ体育会系の文化が強いので、これは珍しい話ではないです。

私は、新卒の時は自分は怒られたくない思いで必死に目標を追いかけていましたね笑。

 

ただ、個人数字を大きく評価する制度だと
成績がいいときはインセンティブで大きな還元があったり、
社内でMVP賞をもらえたりと嬉しい側面も沢山ありました。

 

しかしながら、すぐに自分と人を比べて落ち込みやすい人には厳しい仕事だと思います。どんなに状況が悪い時も、自分を認めてあげられる自己愛の力が必要です。


以上4点をまとめると
長時間労働になりやすい、体力がないと大変
・個人数字主義なので、プレッシャーがある
ということになります。

 

ただ、当然ながら悪いことばかりではないので
前回の記事(派遣営業のメリット)を読んでいない方はそれも参考にしてくださいね。

人材派遣営業マンの仕事をして楽しかったこと(メリット)



こんにちは、ぱすた(人材派遣営業丸4年経験)です。
「人材派遣会社 営業」と調べると、大体「つらい」「大変」「ハードワーク」といったキーワードが出てきます。

 

その通り、人材派遣会社の営業はしんどいです!
toBである「企業」と、toCである「人」どちらも応対するので
日中は顧客開拓のテレアポやとびこみ、商談…それらが一息ついたかと思いきや
今度は定時後に担当スタッフから職場の愚痴を永遠きく、

一方で契約書など事務処理業務もたんまり…。

そんなこんなで長時間労働になりがちです。

 

ただ、しんどいことだけでなく当然ながら楽しかったこともありました。
派遣営業の仕事をしてここが楽しかった!という記事をあまり見かけなかったので
就活サイトで見かけるような建前のやりがい☆彡だけじゃない、
この仕事をするメリットを紹介します。


1、沢山の人に出会える
人材会社の営業は顧客である企業と仕事を探す求職者と日々接します。
その為、朝会社に行ったら毎日同じ上司と同僚と話して終わる~

ということは少ないです。決まりきった人間関係で終わりません。
企業担当者へ商談もしにいきますし、

スタッフ候補の人に仕事紹介の電話や面談もします。

一生懸命にやっていると信頼関係も生まれてくるので、
上司以上に仕事のいろはを教えてくれるお客様や、頑張りを労ってくれるスタッフなど
良い出会いも沢山ありました。

私はとにかく、机上でコツコツルーチンワークをこなすよりも
色んな人に会って話す仕事がしたい!と思っていたのでこの点は良かったです!
正直、仕事中にお客さんと雑談できることが一番楽しかった…


2、外出できる
派遣に限らずですが、営業職は大体お客様に訪問する為、外出します。
ずっと同じ場所でじっと座っていることが苦手な人には、気分転換になりますし
何より楽しみが訪問先の近くでおいしいお店を探せることです。
私はラーメンが大好きなので、訪問先の近くで話題のラーメン屋さんに行けることが
毎日のモチベーションに繋がっていました!

あとはアポイントの合間に、お気に入りのカフェで仕事をすることもありました。
おいしいコーヒーを飲みながら、自分が集中できる空間で仕事をすることができるのは、営業ならではの良さだと思います。


3、同世代より収入が良かった
しんどくてもこの仕事を継続できた最たる理由です笑。
・やることが多いので長時間労働で残業代が出る
・個人成績評価主義なのでうまくいけばインセンティブが支給される、
 賞与額に大きく反映される
という2点で同世代より年収が比較的高めでした。
(成績悪くなればがくんと下がりますけどね…)

 

ただ、中には残業代を支給しない会社や
残業代を支給するがほぼ基本給と変わらない金額で「見込み残業30H分込み」とったところもあります。あとはインセンティブの支給ハードルがべらぼうに高いなど…


その辺りは事前調査されることをおすすめします。


4、交渉力次第で、勤務にハードルがあるスタッフの就業機会をつくることができる

仕事を探している人に対して、

希望度の高い業務をマッチングできた時は当然感謝されますし、優秀なスタッフを配属すると企業にも喜ばれる。大体こんなことは就活サイトにもよく出てきますよね。

 

まあその通りなんですが、もっと踏み込んで話すと
自分の営業のやり方次第では普通に就職活動をしても中々難しい状況の人を、
希望通りの条件で勤務できるようにしてあげられる、

という可能性が派遣営業マンにはあります。

 

例えば、子育てや介護などでフルタイムで働けない人がいたとします。
大体の求人はそもそも8時間勤務をベースを想定していますが、営業マン自身がこのスタッフはお客さんからもらった求人にマッチしている!と確信した時、
10時~16時に勤務時間を限定させてもらえないか?お客さんと交渉します。
「営業である●●さんが言うなら時短で勤務できるようにしてみようか」と快諾された時、とっても嬉しかったですね。

 

勤務時間だけでなく、実務経験がないことから通常では書類ではじかれるスタッフを
人物面や学習経験含め推薦し、就業にまで至った…というエピソードもあります。

 

このように、自分の交渉力あったからこそ雇用機会が生み出せた!という時は
やりがいを感じていました。

 

以上4点が、私の考える派遣営業での楽しかったこと、メリットです。
皆さんの参考になれば幸いです。

人材派遣の営業マンってどんな仕事? 

 

 

私は約4年間、新卒で入社した人材会社で派遣営業として勤務しました。

(2016/04~2020/03迄)

 

そもそも派遣営業ってどんな仕事?
人材会社を受けているけど、本当に自分ができる仕事かな…?などの疑問を持つ、
新卒や第二新卒で就職活動中の人たちの参考になればと思って書きます。


【派遣営業ってどんな仕事?】
ありていにいうと、仕事を探している求職中の人に求人をを提供し、
就業が決まった後もうまく働き続けられるようサポートする仕事です。

一口に派遣営業といっても
事務系スタッフやエンジニア派遣など、様々なジャンルがありますが
大体の営業マンの仕事内容はこんなかんじです。

 

1、派遣社員を雇ってくれそうな顧客企業を探す(大体がテレアポか飛び込みです)
2、働いてくれる人を探しているよ!という見込み顧客が見つかれば、

  求人内容をヒアリング
3、求人内容に基づき、募集をかける

 (求人広告を作る、既存の登録スタッフの中から条件にあう人を探す)
4、職場見学(※ほぼ面接みたいなもの)の調整、司会進行
5、求職者と顧客企業の意向が双方OKとなれば、成約
  契約書作成など事務処理業務
6、顧客企業へ配属した派遣スタッフのフォロー
(人間関係や仕事内容に関して、何かしら不満やトラブルが出るので
 話を聞いてあげたり、派遣先企業に交渉して問題を解決に導いたりします)

 

会社規模によっては、3や6の工程を専任で担当する部門なんかもありますが
基本的にはこの流れにそって仕事を進めることが多いと思います。

 

【特にこんな人におすすめ!】
※自分の周りで、比較的この仕事が長続きしている人の傾向です

 

①神経が太い、物怖じしない性格の人

 派遣営業は、とにかく毎日色んな人と「初めまして」を繰り返します。
 お客さんを探す為にテレアポや飛び込みはもちろん、
 仕事を探している人に求人案内をするなど常に人と出会いながら仕事をこなすので
 初対面の人に対し毎度緊張しない、新しい出会いを楽しめる性格の人に向いてます。

 また、就業した人が全員きちんと仕事を全うするとは限りません。
 ある日突然出社しない、出社しても居眠りばかりしている…

 などスタッフの素行が悪い時は顧客からクレームが入ることも当然あります。

 また、その後スタッフを指導することも当然仕事です。
 言いにくいことを言われることも、逆に自分が言わなくてはいけないこともあります。その為、繊細な性格の人よりも神経が図太い人の方が向いています。

(というか、図太くないと仕事を覚える前に辞めちゃう…笑!)

 

②柔軟性がある・調整能力がある

 派遣営業が担当する業務は、毎日決まった作業の繰り返しではありません。
 新規の契約をとりながら、既存の担当スタッフのご機嫌とりの両立の日々です。
 作業内容も上記の通り多岐に渡ること、顧客と求職者・スタッフとそれぞれ立場の違う人のスケジュールに合わせて動く必要があるので
 とにかく都度柔軟に、臨機応変さが求められます。

 

 机上でコツコツと仕事をこなすより、
 人と話しながら優先度を見極め、考えながら行動することが好きな人に向いていると思います。
   

③チームで仕事をするより、一人で仕事を進めたい

 よほどの大企業でない限り、1つの工程に集中して作業をする!というスタイルではなく顧客開拓~就業後フォローまで基本は営業が主担当となり1人で進めます。
 人材業界は「個人成績」に重きをおくケースが多いので、
 チームのメンバーと協力しながら一つの仕事を完成させるというよりも、
 自分のノルマ分は自分で解決する、というスタンスが多いです。
 
 当然、多少は他部門とのやりとりもありますから、
 協調性がなくてもいい!ということではないです笑。

 でも極端な話、チームだと仕事をしない同僚がいて足を引っ張られる~であったり
 上司に気に入られてないから評価してもらえない!みたいなこともあると思いますが
 顧客と求職者をガッチリ掴んで数字を出せば周りにかかわらず評価してもらえるという点が魅力です。
 あと1人での外出も多いので、仮に馬が合わない同僚がいてもまだ避けやすいです。

 
④成果を出して、インセンティブをもらいたい
 多少残業をしてでも、同年代より高い給与をもらいたい

 先に記述した通り、派遣営業は比較的数字に基づいた成果主義です。
 成約数を稼ぐことができれば、結果に応じてインセンティブを支給されます。

 また、あまりよろしくないことですが必然的に残業代で稼げる側面もあります。
 単純にやらなければならない仕事内容が多い傾向にあること、
 対企業(toB)だけではなく対求職者・スタッフ(toC)の応対もある為
 一般の方が仕事が終わった定時後のタイミングに業務が発生することもしばしば。
 そんなかんじで(最近では働き方改革の影響でマシにはなってきましたが)、
 人材会社では残業することが当たり前…という風土もあるので

 定時後に会議があることもあります。
 
 ちなみに私は、一番成績の良かった新卒3年目(月残業平均35H)で年収500万円近くありました。

 

以上4点の中で、

2つぐらいは自分に当てはまる!という人は派遣営業の仕事を楽しめると思います。

あとそこまで難しい専門知識の勉強なくてもできる仕事です。
とにかくお客さんと初めましてを繰り返せば大概の人は何とか営業マンの体をなすので(やりがいあるかはまた別)何とかなります!大丈夫!
※ただし、2020/04~はコロナの影響で求人数がぐっと下がるといわれているので
 ここから新規の契約をとっていくのはややハードル高くなると思います…

 

とは言え、体力がない方だと自覚している人にはおすすめしません。
何故なら単純にやることが多い仕事です。残念ながら、定時でピタッと終わるスタイルではありません…。また、営業なので当然ですが顧客先への移動などで何かと足を使います。とにかくあちこち歩きまわる&いろんな仕事をする ので
他人と比べて自分って体力ないな…と思っている人には厳しいです。

 

人材業界で働きたいけど体力ないな~って人は
求職者のコーディネート専任業務など(3の工程の担当)
営業ではない内勤ポジションを狙ってみてはいかがでしょうか。


以上、皆さんの就職活動の参考になれば幸いです。