人材派遣の営業マンってどんな仕事? 

 

 

私は約4年間、新卒で入社した人材会社で派遣営業として勤務しました。

(2016/04~2020/03迄)

 

そもそも派遣営業ってどんな仕事?
人材会社を受けているけど、本当に自分ができる仕事かな…?などの疑問を持つ、
新卒や第二新卒で就職活動中の人たちの参考になればと思って書きます。


【派遣営業ってどんな仕事?】
ありていにいうと、仕事を探している求職中の人に求人をを提供し、
就業が決まった後もうまく働き続けられるようサポートする仕事です。

一口に派遣営業といっても
事務系スタッフやエンジニア派遣など、様々なジャンルがありますが
大体の営業マンの仕事内容はこんなかんじです。

 

1、派遣社員を雇ってくれそうな顧客企業を探す(大体がテレアポか飛び込みです)
2、働いてくれる人を探しているよ!という見込み顧客が見つかれば、

  求人内容をヒアリング
3、求人内容に基づき、募集をかける

 (求人広告を作る、既存の登録スタッフの中から条件にあう人を探す)
4、職場見学(※ほぼ面接みたいなもの)の調整、司会進行
5、求職者と顧客企業の意向が双方OKとなれば、成約
  契約書作成など事務処理業務
6、顧客企業へ配属した派遣スタッフのフォロー
(人間関係や仕事内容に関して、何かしら不満やトラブルが出るので
 話を聞いてあげたり、派遣先企業に交渉して問題を解決に導いたりします)

 

会社規模によっては、3や6の工程を専任で担当する部門なんかもありますが
基本的にはこの流れにそって仕事を進めることが多いと思います。

 

【特にこんな人におすすめ!】
※自分の周りで、比較的この仕事が長続きしている人の傾向です

 

①神経が太い、物怖じしない性格の人

 派遣営業は、とにかく毎日色んな人と「初めまして」を繰り返します。
 お客さんを探す為にテレアポや飛び込みはもちろん、
 仕事を探している人に求人案内をするなど常に人と出会いながら仕事をこなすので
 初対面の人に対し毎度緊張しない、新しい出会いを楽しめる性格の人に向いてます。

 また、就業した人が全員きちんと仕事を全うするとは限りません。
 ある日突然出社しない、出社しても居眠りばかりしている…

 などスタッフの素行が悪い時は顧客からクレームが入ることも当然あります。

 また、その後スタッフを指導することも当然仕事です。
 言いにくいことを言われることも、逆に自分が言わなくてはいけないこともあります。その為、繊細な性格の人よりも神経が図太い人の方が向いています。

(というか、図太くないと仕事を覚える前に辞めちゃう…笑!)

 

②柔軟性がある・調整能力がある

 派遣営業が担当する業務は、毎日決まった作業の繰り返しではありません。
 新規の契約をとりながら、既存の担当スタッフのご機嫌とりの両立の日々です。
 作業内容も上記の通り多岐に渡ること、顧客と求職者・スタッフとそれぞれ立場の違う人のスケジュールに合わせて動く必要があるので
 とにかく都度柔軟に、臨機応変さが求められます。

 

 机上でコツコツと仕事をこなすより、
 人と話しながら優先度を見極め、考えながら行動することが好きな人に向いていると思います。
   

③チームで仕事をするより、一人で仕事を進めたい

 よほどの大企業でない限り、1つの工程に集中して作業をする!というスタイルではなく顧客開拓~就業後フォローまで基本は営業が主担当となり1人で進めます。
 人材業界は「個人成績」に重きをおくケースが多いので、
 チームのメンバーと協力しながら一つの仕事を完成させるというよりも、
 自分のノルマ分は自分で解決する、というスタンスが多いです。
 
 当然、多少は他部門とのやりとりもありますから、
 協調性がなくてもいい!ということではないです笑。

 でも極端な話、チームだと仕事をしない同僚がいて足を引っ張られる~であったり
 上司に気に入られてないから評価してもらえない!みたいなこともあると思いますが
 顧客と求職者をガッチリ掴んで数字を出せば周りにかかわらず評価してもらえるという点が魅力です。
 あと1人での外出も多いので、仮に馬が合わない同僚がいてもまだ避けやすいです。

 
④成果を出して、インセンティブをもらいたい
 多少残業をしてでも、同年代より高い給与をもらいたい

 先に記述した通り、派遣営業は比較的数字に基づいた成果主義です。
 成約数を稼ぐことができれば、結果に応じてインセンティブを支給されます。

 また、あまりよろしくないことですが必然的に残業代で稼げる側面もあります。
 単純にやらなければならない仕事内容が多い傾向にあること、
 対企業(toB)だけではなく対求職者・スタッフ(toC)の応対もある為
 一般の方が仕事が終わった定時後のタイミングに業務が発生することもしばしば。
 そんなかんじで(最近では働き方改革の影響でマシにはなってきましたが)、
 人材会社では残業することが当たり前…という風土もあるので

 定時後に会議があることもあります。
 
 ちなみに私は、一番成績の良かった新卒3年目(月残業平均35H)で年収500万円近くありました。

 

以上4点の中で、

2つぐらいは自分に当てはまる!という人は派遣営業の仕事を楽しめると思います。

あとそこまで難しい専門知識の勉強なくてもできる仕事です。
とにかくお客さんと初めましてを繰り返せば大概の人は何とか営業マンの体をなすので(やりがいあるかはまた別)何とかなります!大丈夫!
※ただし、2020/04~はコロナの影響で求人数がぐっと下がるといわれているので
 ここから新規の契約をとっていくのはややハードル高くなると思います…

 

とは言え、体力がない方だと自覚している人にはおすすめしません。
何故なら単純にやることが多い仕事です。残念ながら、定時でピタッと終わるスタイルではありません…。また、営業なので当然ですが顧客先への移動などで何かと足を使います。とにかくあちこち歩きまわる&いろんな仕事をする ので
他人と比べて自分って体力ないな…と思っている人には厳しいです。

 

人材業界で働きたいけど体力ないな~って人は
求職者のコーディネート専任業務など(3の工程の担当)
営業ではない内勤ポジションを狙ってみてはいかがでしょうか。


以上、皆さんの就職活動の参考になれば幸いです。